20221月13

~メルセデス・ベンツ、自動車メーカーとして初めてセレンスの緊急車両検出機能を導入~

自動車業界向けにAI技術を提供するCerence Inc.(以下セレンス)は、メルセデス・ベンツAGが、同社の直感的なマルチメディアシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)の機能強化として、セレンスの会話型AIの電気自動車に求められるインテリジェント機能と、緊急車両検知機能(EVD: Emergency Vehicle Detectionを採用し、メルセデス・ベンツのEQシリーズで初めての完全電気自動車となるラグジュアリーEVセダン新型EQSに搭載したことを発表しました。

2000年に締結された次世代MBUXに関する両社のパートナーシップに基づいて、メルセデス・ベンツEQSMBUXが、セレンスの電気自動車向けの新機能で強化され、電気自動車のオーナーシップ(保有)とドライブエクスペリエンス(運転体験)をシンプルなものにしています。車と各センサーを緊密に統合することで、ドライバーはMBUXに電気自動車にとって重要なバッテリー状態と充電時間に関する情報を状況に応じて各パラメーターを変更し、自然言語で確認することができます。

主要な新しい質問とコマンド例および通知機能は次のとおりです。

  • バッテリーの持続時間と目的地または場所(住所、地図上の特定のポイントである”POI”、また「自宅」や「職場」などの特定の場所)までの距離との関係

コマンド例 「現在のバッテリー容量(残量)で往復は可能ですか?」

  • 複雑なマルチステップの質問

コマンド例「ベルリンまでの交通状況はどうですか?バッテリーは持ちますか?」

  • 距離、可用性、充電速度、プラグの種類などの重要な要素から電気自動車の充電場所を検索、
    並べ替え、フィルタリング 

コマンド例「目的地の近くにある無料の充電ステーションを教えて」

  • 目的地または場所までに要する充電時間や充電回数

コマンド例「目的地に到着するまで何時間充電する必要がありますか?家に帰るために何回充電する必要がありますか?」

  • 特定の機能制限によるバッテリーの低下と時間延長を事前通知

メルセデス・ベンツEQSは、セレンスEVDが搭載された初めての自動車です。セレンスEVDは、MBUXに統合され緊急車両の接近をドライバーに警告することで適切な運転を支援します。 セレンスEVDは、車載マイクで様々なタイプとスタイルの緊急車両のサイレンを正確かつ確実に検出します。サイレンが識別されると、ラジオやその他のメディアの音量が下がり、MBUXが視覚と音声でドライバーに通知します。高速道路での自動運転中にサイレンが検出された場合、緊急車両に道を譲るために車を路肩に寄せます。

セレンスのCEOであるステファン・オルトマンStefan Ortmannsは、次のように述べています。「ドライバーは、よりスマートでハイテクな機能を求めているため、直感的に操作できるシンプルで使いやすいインターフェースは、電気自動車のユーザーエクスペリエンスにおける重要な要素です。EVDによって電気自動車のオーナーシップとドライブエクスペリエンスはこれまで以上に安全で楽しいものになります。セレンスはメルセデス・ベンツAGのパートナーとして、新世代の高級クラスの電気自動車を市場に投入できることを嬉しく思います」

2022年のメルセデスベンツEQSの詳細については、https://www.mercedes-benz.com/en/vehicles/passenger-cars/eqs/ をご覧ください。

セレンスの詳細については、www.cerence.com をご覧ください。当社の最新情報については公式LinkedIn およTwitterからもご覧いただけます。

【セレンスについて】

セレンス(Cerence Inc.)は、自動車を含むコネクテッドモビリティの世界へ独自のソリューションを提供し、感動的なユーザー体験を創出するグローバル・リーダーです。世界をリードする自動車メーカーとモビリティOEMのイノベーションパートナーと提携し、自動車/二輪車さらにはエレベーターや消費者のデジタルライフにいたるまで、直感的でパワフルなインタラクションを実現し、コネクテッドワールドの発展に寄与します。20年にわたる知見と4億台以上もの自動車への採用実績を有する当社は、コネクテッドカー、自動運転、EV、スマートビルディングのロードマップに明確なビジョンを持っています。

詳細については、http://www.cerence.comをご覧ください。

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